【この記事はIT系ライター M氏 が書きました】
独立行政法人の国民生活センターは、「新型コロナワクチン詐欺」に関する情報を公開し、注意喚起をおこないました。
2月15日から4月22日の間に、741件の相談等を受け付け、そのうちの17件が新型コロナにワクチンの接種に便乗した詐欺に関する相談でした。
この詐欺では、スマートフォンに「ワクチン接種の優先順位を上げる」というメッセージが届いたり、「ワクチンを優先的に接種できる」という勧誘が確認されています。
現在、日本でもワクチンの接種が進んでいますが、予約が取りにくかったり、すぐに予約が埋まってしまう状況です。
お金を払って、ワクチン接種が優先でできる、という心理につけ込んだ詐欺がおきやすい状況です。
<ワクチン詐欺が疑われる相談事例>
- スマートフォンに「ワクチン接種の優先順位を上げる」というメッセージが届いた
- 「ワクチンを優先的に接種できる」と所管省庁をかたった電話があった
- 余ったワクチンを案内していると電話があった
- 中国製ワクチンを有料で接種しないかという勧誘があった
- 携帯電話に新型コロナワクチンの関連で私の口座情報等を尋ねる電話があった
このような電話・メールが届いた場合、それは詐欺になりますので、気をつけましょう。
消費者庁も、新型コロナワクチン詐欺に関するパンフレットを作成して注意喚起を行っています。
「○万円払えば優先的に接種でき、お金は後で返金されます」、「医療従事者向けのワクチンが余ったので、○万円払えば接種できます」、
「医療従事者向けのワクチンが余ったので、○万円払えば接種できます」、「中国製のワクチンがあります」
このようなもっともらしい理由をつけて、だます手口について紹介しています。
新型コロナワクチン詐欺に御注意ください(令和3年4月30日更新)[PDF:416KB]
もし、お近くに高齢者の方がいらっしゃるなら、このパンフレットを印刷して共有しておくことをお勧めします。
この手の詐欺はインターネットだけでなく、直接電話で詐欺を仕掛けてくることも多いです。
いきなりワクチン詐欺の電話が来てパニックになり、お金を払ったりや個人情報を言ったりしないよう、
事前にパンフレットを共有して(電話の近くに貼り付けるなど)、被害を回避できるように対策してください。
国や市区町村が、ワクチン接種のためにお金の支払いや個人情報を電話・メールで求めることはありません。
<消費者へのアドバイス>
- ▶ ワクチンの接種は無料です
「ワクチン接種の費用」、「優先して接種を受けるための費用」など、
ワクチン接種に関連付けて金銭を求められても決して応じないでください。 - ▶ ワクチンの接種に関連付けて個人情報等を聞きだそうとする電話等に注意してください
行政機関(国や市区町村)が、「ワクチン接種に必要」などと言って個人情報や金融機関情報などを
電話やメールで聞くことはありませんので、個人情報や金融機関情報などを聞かれても答えないでください。
<少しでも「おかしいな?」、「怪しいな?」と感じたら、相談しましょう。>
金銭や個人情報をだましとろうとするメールや電話に関する相談が、全国の消費生活センターへ寄せられています。
市区町村などが、ワクチン接種のために金銭や個人情報を電話・メールで求めることはありません。
困ったときは一人で悩まず、新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン(0120-797-188)に相談しましょう。
新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン
「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」をご利用ください
電話番号:フリーダイヤル:0120-797-188
相談受付時間:10時~16時(土曜、日曜、祝日を含む)
関連リンク
独立行政法人 国民生活センター
「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」をご利用ください
http://www.kokusen.go.jp/info/data/coronavirus_vshotline.html
「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」の受付状況について -ワクチン接種に関して「優先順位を上げる」「費用がかかる」などの相談が寄せられています-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210430_1.html
便乗悪質商法の注意喚起!(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/notice/efforts_002.html