Microsoft（マイクロソフト）Windows 8.1は2023年1月10日にサポートの終了に達します。この時点で、技術サポートとソフトウェア更新プログラムは提供されなくなります。一般的にサポート終了後は新たな脆弱性が発見されても、更新されないため、脆弱性を悪用した攻撃による情報漏えいや意図しないサービス停止等の被害を受ける可能性が高くなるとして、独立行政法人情報処理推進機構（IPA）は注意を呼びかけています。Windows 8.1を使用しているユーザーは、速やかに最新版のOSやPCに移行する必要があります。
また、Microsoftは、7月12日（米国時間）、Windows 8.1ユーザーに周知させるために、7月度アップデートとなる「KB5015874」を提供開始しています。今回のアップデートより、2023年1月に控えるWindows 8.1 のサポート終了に向けた対応として、終了が近付いていることをユーザーに知らせるダイアログボックスの表示を始めています。通知が表示されたユーザーは、「Learn more（詳細について）」「Remind me later（後で通知）」「Remind me after the end-of-support date（サポート終了後に通知）」のいずれかを、2023年1月までクリックできます。
「詳細情報」をクリックすると、以下のリンク「Windows 7とWindows 8.1のサポート終了」の画面が表示されます。
「Windows 7とWindows 8.1のサポート終了」URL（Microsoft）
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/end-of-support?r=1
■ サポートが終了したWindows 8.1を継続利用するリスク
サポート終了後に突然Windows 8.1が動かなくなることはありませんが、技術サポートとソフトウェア更新プログラムは提供されなくなるため、かなりのセキュリティ上のリスクを伴います。
Windows 8.1のサポート終了による影響は、稼動しているブラウザーやメールソフトといったサードパーティー製のソフトウェア製品にも及びます。例えば、OSのサポート終了に伴い、そのOS上で動作するソフトウェア製品のサポートも終了することが考えられます。サポート終了後に発見された脆弱性については、修正が行われない可能性が高く、意図せずセキュリティ上のリスクを抱えることになり、ウィルスやマルウェアを悪意のある者によって脆弱性を狙われることになります。
サポート終了後までWindows 8.1を使い続けることはデメリットしかありません、速やかに最新版のOSやPCへのアップデートを完了しておきましょう。サポート終了が年明けの1月10日になるため、年末年始にバタバタしないためにも、早めの検討がおすすめです。
・OS にはサポート期限があります! ＞ サポート終了日にご注意下さい（Microsoft）
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article-windows10-portal-eos.aspx
■ Windows 8.1をWindows 10へアップデートする方法
Windows 8.1をWindows 10へアップデートするとき、事前に確認しておく点がいくつかあります。
以下の点をまず確認しましょう。
・Windows 8.1は最新バージョンの状態か
・Windows 8.1は正規ライセンスのもので認証されているか
・Windows 8.1のパソコンがWindows 10のハードウェア要件を満たしているか
Windows 8.1が最新の状態ではない場合は、Windows 10へのアップデート前にWindows Updateで最新の状態にしておきましょう。
Windows 10へアップデートできるパソコンは、正規ライセンスで認証されているWindowsだけになります。正規ライセンスで認証されているかの確認は「コントロールパネル」の「システム」で確認ができます。
Windows 10のハードウェア要件については、Microsoft「Windows 10のシステム要件」で確認できます。
Windows 10のシステム要件（Microsoft）
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E8%A6%81%E4%BB%B6-6d4e9a79-66bf-7950-467c-795cf0386715
■ Windows 10へアップデートする前の注意点
Windows 8.1からWindows 10へアップデートする前には次の点に注意しましょう。
・管理者権限アカウントのみがアップデート可能
・Windows 10をインストールするストレージの空き容量が20GB (64ビットOS)以上あるか
・アプリケーションや周辺機器がWindows 10に対応したものか
Windowsにログインしているアカウントが管理者権限でないとアップデートができません。Windows 10をインストールするストレージの空き容量が十分にない場合には不要なアプリケーションやファイルを削除したり、外部ストレージにバックアップしたりして空き容量を増やす必要があります。
現在、ほとんどのアプリケーションや周辺機器がWindows 10に対応していますが、Windows 10発売前のものは対応していない可能性があります。
■ Windows 8.1からWindows 10へアップデートする方法
Windows 8.1をWindows 10へアップデートする方法についてご説明します。
Windows 8.1のパソコンをWindows 10へアップデートする方法には、DVDやUSBメモリーにインストールメディアを作成してアップデートする方法もありますが、インストールメディアを作成しなくてもインターネットからアップデートできます。
アップグレードしたいWindows 8.1を準備します。ブラウザーで以下のリンクにアクセスします。
Windows 10のダウンロード（Microsoft）
http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
「ツールを今すぐダウンロード」をクリックしてファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを実行すると、ライセンスの確認が表示されます。
「同意する」をクリックして進みます。
「ツールを今すぐダウンロード」のボタンの下の方にある「このツールを使用して、この PC を Windows 10 にアップグレードする (クリックして、詳細情報の表示と非表示を切り替えます)」をクリックするツールの使用方法が確認できます。
関連サイト
Windows 8.1 のサポート終了に伴う注意喚起(IPA)
https://www.ipa.go.jp/security/announce/win8_1_eos.html
Windows 8.1サポートは 2023 年 1 月 10 日に終了します(Microsoft)
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-8-1%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF-2023-%E5%B9%B4-1-%E6%9C%88-10-%E6%97%A5%E3%81%AB%E7%B5%82%E4%BA%86%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-3cfd4cde-f611-496a-8057-923fba401e93
