二回目の特別定額給付金を装ったフィッシングメールに注意しましょう！

【この記事はIT系ライター M氏が書きました】

特別定額給付金の給付に関する通知を装ったフィッシングメールが確認されたとフィッシング対策協議会が注意喚起を促してします。
今回確認されたフィッシングメールは「二回目特別定額給付金の特設サイトを開設しました。」という件名で送信され、偽の「特別給付金ポータルサイト」へのリンクが記載されており、特別給付金のオンライン申請を装ったフィッシングサイトへ誘導されるようになっています。総務省からもこのフィッシングメールへの注意喚起が行われています。

偽のメールは総務省を騙るメールアドレス info_atmark_soumu.go.jp
(メール誤送信のため本記事内では@をatmarkと記載しています。)から送信されます。
メール本文は総務省のウェブサイトに記載されている特別定額給付金に関する正規の文面を盗用した内容になっており、一見すると本物のように見えてしまいますが、事業費の金額が古い内容のままになっているなど細部には粗さが目立つ内容となっています。

誘導先のフィッシングサイトでは「よくある質問」や「関連サイト」のリンクが正規の公式サイトに繋がるようになっており、利用者が本物のサイトであると錯覚してしまうように作成されています。
「オンライン申請」に進んだ場合は定額給付金のオンライン申請にみせかけた偽のページに誘導されてしまいます。
オンライン申請と称した偽の登録フォームには、氏名、国籍、生年月日、性別、郵便番号、住所、運転免許証、保険番号、パスポート番号、職業、カード番号、有効期限、セキュリティコード、電話番号やメールアドレスといった項目を入力することを促すだけでなく、本人確認用の書類として運転免許証、保険番号、パスポート、入金カード(クレジットカード機能付きキャッシュカード）等の写し、申請者名義の銀行通帳やキャッシュカード、インターネットバンキング利用時の画面の画像のアップロードを要求してきます。

偽のメールから誘導されるサイトのURLは下記が確認されています。

https://kyufukin.〇〇〇〇.online/

https://kyufukin.〇〇〇〇.best/

https://kyufukin.〇〇〇〇.click/

これら以外のドメイン名、URLが使用されたフィッシングサイトが存在する可能性があります。
また、今後も類似のサイトが生まれる可能性が高いため注意が必要です。

特別定額給付金に関する詐欺メールは文面を変えた新しいものが既に確認されています。
新しい偽メールの件名は「特別定額給付金再給付申請手続き代行を始めました」となり、
文面には「マイナポータルからオンライン申請を行う場合は、以下の準備が必要になります」と記載され、
給付金の申請には個人情報の入力や本人確認書類の写しが必要である旨と「https://kyufukin.○○○○/」などの偽サイトへのURLが
最初に確認されたものと同様の手口になっています。

新型コロナウィルスの感染拡大により緊急経済対策として全国民に給付された特別定額給付金ですが、
感染拡大は終息には至らず、依然として経済は厳しい状況にあることから、与党内でさらに定額給付金を追加支給を菅首相に求める要望書を提出したと報道され、SNSを中心に追加給付金への期待の声が上がりましたが、緊急事態宣言下ではない現在では、追加給付については検討の段階になり、という財務省の見解ものちに報道されています。

前回の定額給付金の申請にはマイナンバーカードを利用した申請が早期に支給されるという報道もあり、各地の役所にマイナンバーカードの申請希望者が殺到したのは記憶に新しいところです。
また、マイナンバーカードの申請代行と称して不正に個人情報を取得しようとするフィッシングメールや詐欺サイトが横行し、各省庁や自治体が注意喚起を行ったという経緯があります。今回の定額給付金を巡るフィッシングメールもついても各自治体が注意喚起しています。

定額給付金を巡ったフィッシングメールに関しては類似したものが新たに登場することが危惧されています。
身に覚えのないメールアドレスから送信されたメールは容易に開かない、万が一メールに記載されている
URLをクリックした場合、誘導先に個人情報を要求されるような場合はサイトの真偽を確かめるようにするなど
常に注意を怠らないようにしましょう。

関連リンク