【この記事はIT系ライター M氏 が書きました】
消費者庁は2月19日、マイクロソフトを装いウイルスに感染したかのような警告音と画面で、セキュリティ対策サポート料金を要求する詐欺行為について、消費者安全法に基づき注意喚起をおこないました。
この「サポート詐欺」は、ウェブサイトの閲覧中に偽の警告画面を音声とともに表示し、警告画面内にMicrosoftロゴを使用し、Microsoftの警告のように見せています。パソコンがウイルスに感染したかのように不安を煽り、不安に感じたユーザーを電話やチャットなどへ誘導します。遠隔操作ソフトを導入させた上で警告表示を消して信用させ、「パソコンの修復とセキュリティ保護のサポートが必要です。サポート契約を結んでください。3年、5年、10年、一生のコースがあります。」「5年だと代金は6万9千円です。」などと勧誘し支払いを要求してきます。支払いには前払式電子マネーを購入させ、コード番号を連絡させる手口です。
日本マイクロソフトでは、エラーメッセージと警告メッセージに、サポート窓口の電話番号を記載することはなく、ビットコインやギフトカードの形式でサポート料金を請求することや、個人情報や財務情報をきいたり、パソコンを修理するためのテクニカルサポートを提供するという名目で、メールメッセージを一方的に送信したり、電話をかけることはないとしている。
もしもパソコンの遠隔操作を許可してしまうと、悪意あるプログラムをインストールされ、端末利用者へのなりすましによる不正契約など、犯罪の踏み台にされ、より大きな被害へ発展する恐れがあります。
実在する日本マイクロソフト株式会社やその関連会社が、突然パソコンに警告を表示して消費者に電話をかけるように求めるようなことは一切ありません。警告と共に電話をかけるように求める表示を見ても絶対に連絡しないでください。
表示された警告画面が消せない場合は、「Ctrl」+「Alt」+「Delete」の3つのキーを同時に押して、タスクマネージャーを起動し、対象のブラウザを選択し、「タスクを終了」を選ぶと、閉じることができます。閉じない場合は、マイクロソフトカスタマーサービス(0120-54-2244)に連絡しましょう。
日本マイクロソフトでは、サイバーセキュリティ月間でのセキュリティ啓発活動の一環で、ユーザー向けのセキュリティ関連トピックをご紹介しています。
第一弾は、「サポート詐欺」への対策です。
関連サイト
・消費者庁からの注意喚起
https://www.caa.go.jp/notice/entry/023149/
・マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/01/29/210129-information/