グーグルのスマートスピーカー「Google Home」「Google Home Mini」ついに日本発売

製品

AI(人工知能)を搭載し無線通信機能と音声操作のアシスタント機能を持つスピーカー

【この記事はIT系ライター M氏 が書きました】

昨年末に米国で発売されたグーグルのスマートスピーカー「Google Home」と「Google Home Mini」がついに日本国内でも販売が開始されました。家電量販店などの他にauでも取り扱いが始まっています。

スマートスピーカーとは、AI(人工知能)を搭載し無線通信機能と音声操作のアシスタント機能を持つスピーカーです。
Wi-FiやBluetoothなどの他の規格の機器とも連携することが可能で、最近は複数の大手IT企業から商品が発売されているジャンルでスマートフォンの様な急速な普及が期待されています。

Google Homeは、音声アシスタント【Googleアシスタント】に対応し「OK、Google」と声をかければ、音楽再生や検索、アラームのセット、スマートデバイスの操作などができるスマートスピーカーです。
「Google Home」と「Google Home Mini」は音声操作等の機能としては同等です。

商品概要・仕様

希望小売価格:14,000円(税別)

サイズ
直径: 96.4 mm 高さ: 142.8 mm
電源ケーブル: 1.8 m

重量
本体: 477g 電源アダプター:130g

対応オーディオ形式
HE-AAC、LC-AAC+、MP3、Vorbis、WAV(LPCM)、FLAC。

対応OS
Android 4.4 以上 iOS 9.1 以上

内容物
クイックスタートガイド、電源アダプタ

360度に広がる音。タッチ操作も可能なGoogle Home

Google Homeの本体は、円錐を途中で斜めにスライスしたような独特の形状をしています。
日常に自然に溶け込むような自然なデザインが特徴です。

なお本体下部のスピーカー部は「ベース」と呼ばれるメッシュ部分を交換可能で、ファブリック素材のコーラ(3,000円(税別))、メタル素材のカーボンとカッパー(4,500円(税別))の全3色をラインナップしています。

このスライスした断面部には、一見何も操作部や表示部が無いように見えるますが中にライトが仕込まれています。
音声認識を受け付けると赤、青、黄、緑の光がくるりと回り、受け付け中であることが一目でわかります。

またこの断面にはタッチセンサーも内蔵しており、タップすると音楽の一時停止と再生、タイマーやアラームの停止が行えます。指を置いてぐるっと円形に回すと、ボリュームのアップダウン操作も可能です。長押しすると音声アシスタントが起動します。

背面にはマイクミュートボタンを装備。Google Homeに反応してほしくない場合や、アラーム/タイマー以外の音をだしたくない場合は、このボタンを押すと、LEDがオレンジに点灯し、音声収集を止めます。
外部音声出力を持たないため他の機器で音を出すことはできません。

アプリ「Google Home」による簡単設定

設定には、Android・iOSのモバイルアプリが別途必要になります。 Google Homeを電源に接続しGoogle Homeアプリで、右上の[デバイスアイコン]をタップすると、付近のGoogle Homeを検出します。
続行をタップすると、Google Homeが音声で返答します。ここで、Google Homeに[リビング]や[寝室]などの名前を付けて、無線LANの設定を行ないます。
あとは、現在位置情報や優先的に使用する音楽サービスなどを画面に従って選んでいくだけで、設定は完了します。
パソコンやスマートフォンの無線LANの設定が出来る人なら簡単に行える内容になります。

Google Homeができること

■音声アシスタントによる調べものが便利!

設定が終わればGoogle Homeでは、「OK, Google」、あるいは「ねえ、グーグル」と話しかけるだけで、Googleアシスタントが起動するようになります。
「今日の天気は? 」や「明日の予定は?」などと話しかければ、位置情報に合わせた天気予報を教えてくれます。
「今日のニュースは?」と話しかければGoogle Homeがニュースを読み上げてくれます。

通常であればスマートフォンやテレビで調べていたものが音声操作のみで、気軽に知ることができるようになります。

料理しながら「タイマーを5分セットして」なんてことも可能です。

■見かけよりも力強い。内蔵スピーカーによる音楽再生が魅力的!

本体下部のスピーカー部分は、2インチドライバの左右に、2インチのデュアル パッシブ ラジエーターを配置した「ハイ エクスカーション スピーカー」とのこと。
ステレオの音楽などはモノラルにミックスされたあと、このドライバユニットを介し、360度拡散されるようになっています。

コンパクトな筐体とは裏腹に力強く低温が響くため想像以上にパワフルな音が鳴ります。
反面、高音はややこもったような印象があるので本格的なオーディオ用スピーカーと比較すると、やや物足りないかもしれません。

ただしGoogle Homeは、無線LAN経由で本体にて音楽やニュースを再生する“Wi-Fi”スピーカーとしてだけでなくBluetoothスピーカーの機能も搭載しています。「OK, Google Bluetoothをペアリング」と話しかけるとペアリング待機モードになり、スマホなどからGoogle Homeを選択すればApple Musicなどの音楽配信サービスやスマホのメモリ内の楽曲なども出力できるのでお手軽にスマートフォンの音楽再生環境をグレードアップするという意味では十分に有効です。

■音楽配信サービスとの連携がとても便利!

音楽配信サービスの設定では、SpotifyとGoogle Play Musicが対応しています。
いずれかを[デフォルト]に選んでおけば、音声で指示した際に優先して利用するサービスとして扱います。

たとえばSpotifyをデフォルトサービスとした場合、「音楽をかけて」といえば音楽再生と開始してくれます。

SpotifyのPremiumサービス(月額980円(税込))に契約していれば、任意の曲やアーティストはもちろん「ガンダムの曲をかけて」「バースデーソングをかけて」というようにジャンルを指定した再生も可能です。

さらには音楽再生中でも「ねえ、Google」と話しかけて再生を一旦停止、「音量を下げて」と話しかけて操作することも可能です。よほど大音量の再生でない限り5~6m離れていても、きちんとこちらの音声を認識します。

今後はauのうたパスやビデオパスに加えradikoも年内にはGoogle Home対応予定です。
連携可能なサービスが増えていけばさらに便利になることは間違いありません。

■音楽だけじゃない、外部機器との連携が凄い!

音楽出力だけでなく、メディアプレーヤーの「Chromecast」や「Android TV」との連携も可能です。
この連携動作も間違いなくGoogle Homeの大きな魅力です。

Chromecastをテレビに接続し、Google Homeアプリの[デバイス]にChromecastを登録。
この登録名称がGoogle Homeでの呼び名になるので、今回は[テレビ]という名前にします。

これだけで、対応の映像配信サービスなどをGoogle Homeから音声操作可能になります。
現時点ではNetflixとYouTubeが対応サービスになりますが、今後はビデオパスなども追加される予定です。

あとは、「OK, Google Netflixでウォーキングデッドを再生」と話しかければ、再生が開始されます。
加えて、YouTubeにも対応しており「YouTubeで新日本プロレスの動画を再生」とすれば、新日本プロレス関連チャンネルの動画が再生されます。

ChromecastはHDMI CECに対応しており、テレビの電源と連動動作が可能です。
「OK, Google テレビをつけて」といえば、テレビが起動し、Chromecastのトップ画面が表示されます。
「テレビを消して」で、テレビの電源がOFFになります。リモコンが見つからなくても、その場で操作ができるのは何気に便利な機能です。
Google Homeとの組み合わせに便利なChromecastは4,980円(税別)、4K対応のChromecast Ultraは9,000円(税別)で販売中です。

■照明器具の全灯、消灯、調整も可能!

音声操作による照明のオンオフや明るさのコントロールに対応したphilips hueなども登場しており、オーディオ関連以外の分野でもGoogleアシスタントに対応した機器が増えていくのは間違いありません。

■スマートスピーカー入門に最適なGoogle Home Miniという選択!

Google Homeの機能そのままに小型にそして安価になったGoogle Home Miniも発売されています。

小型であるが故に音質そのものは劣るものの、音声操作による機能面では同等なので試しにスマートスピーカーを使用してみたいという方におすすめです。

またリビングはGoogle Home、子供部屋や寝室にはGoogle Home Mini といった具合に仕様場所に応じて選択するというのも良いのではないでしょうか。

Google Home miniは着せ替えができません。
バリエーションは3色ありますので、購入時に選ぶことになります。

Google Homeでは指でなぞる形で音量操作を行いましたが、goole home Miniは左右のタップで音量操作を行います。

【goole home Mini 商品概要・仕様】

希望小売価格:6,480円(税別)

サイズ
直径: 98 mm
高さ: 42 mm
電源ケーブル: 1.5 m

重量
本体: 173 g
電源アダプターとケーブル: 約 75 g

対応オーディオ形式
HE-AAC、LC-AAC+、MP3、Vorbis、WAV(LPCM)、FLAC。

対応OS
Android 4.4 以上 iOS 9.1 以上

内容物
クイックスタートガイド、電源アダプタ

まとめ

スマートスピーカーというジャンルは、AmazonやLINE、SONY、Panasonicといった大手企業からも商品が発売され、急速に普及が期待されるジャンルです。

そんな中、今回発売されGoogle HomeとGoogle Home Miniは検索サービスとしてのGoogleの経験と実績をAndroidというプラットフォームとも組み合わせた画期的な商品です。

普段からGoogleの関連サービスを利用している人ならばその利便性が特に強く実感できるはずです。
今後も連携するサービスや機器はどんどん増えていくでしょうし、Google Homeそのものも利用データの集積により、さらに改良されてアップデートを重ねてどんどんと使いやすくなるでしょう。

今はまだ「あれば便利なもの」かもしれませんが、今後は「あってあたりまえのもの」にすぐに変わるかもしれません。
音声認識の便利さと新鮮味は実際に体験してみるのが一番だと思います。
大手量販店等で見かけることがあれば、是非ともその面白さを体感して頂けたらと思います。
今後、どのように進化していくのかが非常に楽しみです。

個人的には音声アシスタント起動のトリガーになる「OK,Goole」「ねえ、グーグル」というキーワードですが、この部分を任意に変更できたら、と思ったのですが残念ながら現時点ではそれはできないそうです。
好きなアニメや映画のキャラクターの名前にできたら、一気に親しみが湧くのではと思うので是非とも実装を期待したいですね。

■Google 商品紹介ページ
https://store.google.com/product/google_home?hl=ja
https://store.google.com/product/google_home_mini?hl=ja
https://store.google.com/product/chromecast_audio?hl=ja

■pfilips 商品紹介ページ
http://www2.meethue.com/ja-jp/

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