SNSの利用実態調査で判明!SNSをよく使う若年層はサイバー犯罪被害を経験、パスワード使い回しも多い状況 ~ノートンライフロック調べ

セキュリティ

【この記事はIT系ライター M氏 が書きました】

株式会社ノートンライフロックは10月13日、「SNSの利用実態に関する調査」の結果を発表しています。若年層(20代・30代)を中心に、SNSの投稿内容が、個人への印象を左右する傾向にあることが判明、特に20代男女では、約8割が他人のことをSNS上で調べていることが明らかになった一方で、若年層を中心(特に20代女性)にSNSのサイバー犯罪を経験した人が多く、SNSアカウントのパスワード管理やセキュリティ対策が十分に実施されていないことが明らかになっています。同社ではサイバー犯罪から守るためのヒントも公開しています。

同調査は、SNSアカウントを所有する20~69歳の男女1000名を対象に、2021年8月28日~8月29日の期間中におこおなったオンライン調査。

■ 20代の約8割がSNSで他人のことを調査、「SNSの投稿内容で印象が変わる」

「特定の人のことを詳しく知るためにSNSアカウントを見ることがありますか。」という質問について、20代男性76.0%、20代女性78.0%と20代の約8割が「ある」(「頻繁にある」「時々ある」「あまりない」の合計)と回答しています。全体の平均では「ある」が59.0%で、20代が他の年代と比べて突出した傾向が見られます。

SNSで他人を調べる頻度の高い人(上記の質問に対し「時々ある」以上の頻度として回答した人)に対し、「SNSの内容を見て、その人に対する印象が変わったことがありますか。」の質問では、20~30代の、特に男性で「ある」の割合が高く、SNSの印象を重視する傾向が見られます。20代男性が69.2%、30代男性が66.6%、20代女性が56.2%、30代女性が59.0%という結果になっています。

■ 若年層を中心(特に20代女性)にSNSのサイバー犯罪を経験

SNSのアカウント関係する何かしらのサイバー犯罪を受けた経験を経験がある人は、20代が22.0%、30代が20.5%と、30代以下の2割以上が経験したという結果になっています。

SNSの乗っ取りに関係するサイバー犯罪の詳細は以下の通りです。

・自分のアカウントに不正アクセスを受けた
・自分のアカウントが乗っ取られた
・自分のアカウントが乗っ取られ、パスワードを変更・DMの送信・投稿・他のアプリ・ウェブサイトにも続けて不正アクセスされた
・知人のアカウントが乗っ取られ、不審なDM・投稿を受けた

乗っ取られたアカウントの持ち主に対する印象について、約2人に1人がネガティブな印象を抱いています。約半数(全年代48.8%)の人が「自己管理ができていない」とネガティブな印象を抱くと回答しています。

■ SNSのセキュリティ対策が不十分

今回の調査では、SNSをよく利用する若年層のセキュリティ対策が不十分であることが判明しています。

一定期間投稿のない「休眠アカウントをいくつ所有していますか」については、20代女性の4割近く(37.0%)が複数の休眠アカウントを持っていると回答しており、「SNSのパスワードを他のWEBサービスにも使いまわしていますか」については「使い回している」と答えた人は全体で39.4%と、約4割が使い回していることが明らかになりました。特に、20代男性が50.0%、20代女性が49.0%、30代男性が52.0%、30代女性が44.0%と、若年層では約半数がパスワードを使い回しているとの結果になっています。

また、ログイン情報を家族・友人・恋人・同僚などと共有したことがある人は、20代男性が15.0%、女性が10.0%と、20代の1割以上が共有したと回答しています。SNSアカウントのセキュリティ管理が万全ではない割合が、若年層に多いことがわかります。

■ 詐欺リンクには注意。パスワード対策は十分に

株式会社ノートンライフロックは、調査結果を踏まえた上で、SNSアカウントをサイバー犯罪から守るためのヒントとして、以下の注意を呼びかけています。

(1) SNS上での注意

・個人情報を盗む「詐欺リンク」に注意。知人のアカウントからも不審なリンクが送付される可能性があります。
・詐欺目的のフォロワーや不審なDMに注意しましょう。
・メールアドレス等の連絡先が、アカウント上で公開設定になっていないか確認しましょう。
・SNSアカウントと連携する際に、共有先と共有される個人情報をよく確認しましょう。
・不正アクセスを受けた際は、即座にパスワードを変更しましょう。

(2) パスワード対策

・ログイン情報を人と共有しない。
・パスワードの使い回しをしない。
・二段階認証等を設定する。

(3)セキュリティ製品を活用

・セキュリティソフトで、スマホやパソコンの情報を守りましょう。詐欺サイトなど潜在的なリスクを警告してくれるため、自分のデバイスからのログイン情報の漏洩を対策できます。製品:ノートン™️ 360

・パスワード管理アプリを利用すれば、複雑なパスワードの生成や、ログイン情報の安全な保管、自動入力を簡単に行えます。製品:ノートン™️ パスワード マネージャー

・ログイン情報を含む個人情報は、自分のデバイス以外(個人情報を登録したサイトの運営企業等)からも漏洩する可能性があります。セキュリティソフトに加え、インターネット上に個人情報が漏洩した際に通知し、対応処置をサポートしてくれるサービス利用し、被害拡大を防ぎましょう。

            関連リンク

SNSをよく使う20代女性はサイバー犯罪のリスクも高い!?SNSの利用実態をセキュリティ観点で調査(株式会社ノートンライフロック)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000069936.html

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