【学習資料】東京都が中小企業向けに、サイバー攻撃対策のマンガを、冊子およびデータで無償提供中

セキュリティ

マンガ、図、挿絵などが多用された、初心者にも読みやすい資料。

【この記事はIT系ライター M氏 が書きました】

東京都は、ガイドブック「中小企業向け サイバーセキュリティ対策の極意」を(B6サイズ・200ページ)を都内中小企業へ20万部を無償配布し、PDFデータでも配布しています。サイバー攻撃に対して行うべき対策や、事故が起きた時の初期対応などをわかりやすく解説されています。

うちの会社にも届きました!

サイバーセキュリティに関する初心者向けの内容を網羅し、できるだけ初心者にわかりやすいように専門用語はなるべく使わず、東京をサイバー攻撃から守る「冴羽守(さいばまもる)」というキャラクターがサイバーセキュリティについて解説をしていく構成になります。

冊子の内容に関しては、以下5項目で構成されています。

1. 知っておきたいサイバー攻撃の知識(サイバー攻撃の紹介)
2. すぐやろう!対サイバー攻撃アクション(サイバー攻撃の対策)
3. 経営者は事前に何を備えればよいのか?(経営者に向けた対処の紹介)
4. もしもマニュアル(緊急時対応用マニュアル作成推奨)
5. やってみよう!サイバー攻撃対策シミュレーション(シミュレーションの推奨)

まず、この冊子は「わかりやすく」をテーマにして漫画やイラストで構成されていますが、基礎知識を全くもっていない担当は専門用語をある程知らないと理解できない箇所があります。
このガイドブックを元にわからない箇所は検索サイトで調べて、最近のサイバー攻撃事情を把握し、いざという時 のために備えていきましょう。

冊子の内容

もし、社内でITリテラシーが高く、セキュリティに関して詳しい人があるのであれば、IPAが出している「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」の方が詳細に書かれているので、こちらの方が有用になります。

■中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン ページ
https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/sme/guideline/

このガイドブックが作られた理由

国民生活、経済等のIT依存度は年々高まっており、身近にある多くの電子機器や機械がインターネットに接続されるような時代になっています。より便利な時代になっていく一方で、世界では感染力の高いワーム機能をもつランサムウェア(身代金)攻撃、IoT機器を踏み台にしたサイバー攻撃、インフラをターゲットにしたサイバー攻撃が多発しています。

ガイドブックの「はじめに」に出てくる ” 2020年東京が狙われている “にも記載があるように、世界大会がある時はサイバー攻撃で狙われることが多く、東京オリンピックでも同様のサイバー攻撃が予想されます。東京オリンピックの開催までにはサイバーセキュリティ対策を万全にするためにも、今から情報セキュリティ対策方法を考えて、実行に移す必要があります。

中小企業でのサイバーセキュリティの対策は、これから必ず必要になります。
2016年に東商や警視庁と連携し、「東京中小企業サイバーセキュリティ支援ネットワーク」を結成しています。サイバー攻撃などに関する相談窓口も設けているので、サイバーセキュリティに関して対策がわからない場合は、こちらの相談窓口に一度相談してみましょう。

参考リンク

プレスリリース
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/11/09/15.html

PDFダウンロードページ
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/chushou/shoko/cyber/jigyou/guidebook/

東京中小企業サイバーセキュリティ支援ネットワーク
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/cyber/joho/tcyss.html

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