写真整理や年賀状作成で「久しぶりにパソコンを使う」という方は特に注意!
【この記事はIT系ライター M氏 が書きました】
2017年も残すところ僅かとなりました。年末年始にはデジタルカメラで撮影した忘年会やクリスマスの思い出を整理したり、年始に向けて年賀状を作成したりと、普段はスマートフォンやタブレットを主に使用しているが、この時ばかりはパソコンのお世話になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しばらく使用していなかったパソコンの場合は、セキュリティ更新が行われておらず、 コンピューターウイルスやシステムの脆弱性を狙った不正アクセスの標的になりやすい状態になっています。
クリスマスや新年などの行事に併せた電子グリーティングカードに不正なファイルが仕込まれる事例が増えたりと現実のインフルエンザのごとく、ウイルスが蔓延しやすい時期でもありますので、セキュリティ対策に注意が必要です。
脅威を減らすために。Windows Update
セキュリティ対策としてまず行うべきはマイクロソフト社のWindows Updateです。
マイクロソフト社では、基本ソフトであるWindows、表計算ソフトのOffice、InternetExplorerやEdgeといったブラウザソフトなど自社製品にセキュリティ上の脆弱性が発覚した場合に修正ファイルを提供しています。
Windows Updateでは、それらをまとめて最新の状態に更新することが可能です。
脆弱性をそのままにしておくとウイルスや不正アクセスをいった悪質な攻撃にさらされる危険が高まります。
長期に渡り使用していないパソコンの場合、アップデートが行われていない可能性が高いので特に注意が必要です。
脆弱性の発覚と修正は頻繁に行われています。
極端な話、買ったばかりの新品の場合でも脆弱性を抱えたまま出荷されている可能性もあるので、年末のボーナスでパソコンを新調した場合もすぐにアップデートを行いましょう。
Windows Updateの手順(Windows 10の場合)
[スタート]ボタンをクリックし、[設定] ボタンをクリックします。
[更新とセキュリティ] をクリックします。
[Windows Update] を選択し、[更新プログラムのチェック] をクリックします。
コンピューターの状態に応じてメッセージが表示されます。
更新プログラムがあればダウンロードが始まります。
あとは画面の表示に従いましょう。(途中で再起動が必要になる場合があります。)
以上で、アップデートが終了です。
Windows Updateの手順(Windows 7の場合)
[スタート] から [すべてのプログラム] – [Windows Update] をクリックします。
重要な更新プログラムを自動的に入手するには [更新プログラムの確認] ボタンをクリックします。
重要な更新プログラムを自動的に入手するには [更新プログラムの確認] ボタンをクリックします。
利用可能な更新プログラムが検出されたら、[更新プログラムのインストール] ボタンをクリックします。
[更新プログラムをインストールしています] と表示されている間にダウンロード、インストールが実行されます。
(再起動が必要になる場合はあります。)
以上で、アップデートが終了です。
マイクロソフト社が提供していたWindows XP、Windows Vistaは、すでにサポートが終了しています。
万が一、御実家に帰省した時に古いパソコンが稼働していた場合は早急に買い替えをお勧めします。
Adobe Flash Playerの脆弱性対策
アドビシステムズ社のAdobe Flashも脆弱性のアップデートが行われることが多く、最近では2017年12月13日に脆弱性対策の更新プログラム提供が行われています。
Adobe Flash PlayerはYoutubeやニコニコ動画などの動画サイトや、ウェブサイト上の動く広告などに使用されています。
インターネットブラウザごとにアップデート方法は異なります。
Internet Explorerおよび Microsoft Edgeの場合
Windows 8.1/10 InternetExplorer 11 および Windows 10 Microsoft Edgeは、Adobe Flash Playerの機構を統合しており、Adobe Flash Player単独でのアップデートはできませんので、前述のMicrosoft Updateにて最新の状態に更新しましょう。
インターネットブラウザを最新版にすることはAdobe Flash Playerに限らず、セキュリティ対策のために重要ですので、こまめに更新をチェックするようにしましょう。
Google Chrome の場合
Google Chrome はFlash Playerの機構を統合していますので、最新版への更新を行うことで対応可能です。
・Chrome画面右上の設定ボタンを押す。
・ヘルプと概要にカーソルを合わせる。
・[Google chromeについて」を選択する。
アップデートの確認が始まります。
バージョンが古い場合、再起動ボタンが表示されますのでクリックします。
最新版へのアップデートが完了します。
残りわずか!2017年12月31日までできる、Windows 10への無償アップデート方法
マイクロソフト社では「障碍者向け技術支援製品利用者用」として、Windows 10への無償アップグレードを提供しています。
Windows 7は2020年1月14日まで、Windows 8.1は2023年1月10日までマイクロソフト社のサポート終了が名言されていますので、条件を満たす方はこの機会にWindows 10へのアップデートを検討してみてはいかがでしょうか。
https://www.microsoft.com/ja-jp/accessibility/windows10upgrade/
【まとめ】年末年始の長期休暇におけるセキュリティリスクに注意しましょう!
年末年始はイベント事が多く、それに伴った不正なメール等の発生が増える時期です。
身に覚えのない怪しげなメールや見慣れないファイルなどを不用意に開かないようにしましょう。
ご家庭でも普段、触れる機会の少ない方がパソコンを使用する場合など事前に注意を促しておきましょう。
会社のパソコンも休暇中は、セキュリティファイルの更新が行われない場合が想定されますので休暇明けは特に注意が必要です。
休暇明けはスパム含む、大量のメールがきて慌てると思いますが、そこは落ち着きゆったりとした気分で、年始の業務を迎えるようにしたいものです。
参考リンク
◆情報セキュリティ10大脅威 2017(IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/10threats2017.html
◆長期休暇に備えて 2017/12(一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター)
http://www.jpcert.or.jp/pr/2017/pr170003.html